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天慶新皇 ~ Masakado Crisis の舞台裏

「Philosophie」が発表されて、だいぶいい感じに時間が経過しましたので、
そろそろ、また、製作環境のネタばらし、題して「舞台裏シリーズ」をやらせて
いただきます。

「Philosophie」に提供した2曲のうち、まずは、「天慶新皇 ~ Masakado Crisis」。
プレインエイジアアレンジでございます。

元々は、「東方永夜抄」サウンドモードでの、この元曲である「プレインエイジア」に
対する神主様のコメント、
「和製の音楽を癒しなんかに貶めるものか」
という一文に感銘を受けて、「攻撃的な和風曲」を作ろうと思ったのが発端。
志はそれなりに高かったと思うのですが、気がつくとこんなことに。(汗)


まずはタイトル。

今回の合同のお相手が「まさかど☆くらいしすっ!」様と言うことで(しかし、この
サークル名を考えた方は、素で尊敬に値すると思う(笑))、「将門クライシス」に
ちなんだタイトルとしました。

平将門の乱の際、彼が天皇に対抗する「新たなる天皇」の意味で名乗ったのが
「新皇」。そしてその時の年号が「天慶」。
というわけで、その辺を全部まるっと一まとめ。
「天慶新皇 ~ Masakado Crisis」と、全体のフォーマットもあからさまに
東方風にしてみました。

ちなみに、試聴Flashでは「天慶の新皇 ~ Masakado Crisis」と、余計な
「の」が入っていますが、これは、俺が土壇場で、曲名を「天慶の新皇」から
「天慶新皇」へと変更した、その名残なのでございます。
その節は誠にご迷惑を。orz


曲についての詳細なネタバレは、下のボタンを押して続きをどうぞ。

偉そうに解説するのもなんなのですが、曲に関して、一応解説してみます。


全編でメロディを取る尺八は、JV-2080に挿したエキパン「World」の尺八。
実はこの尺八、「竹取飛翔」の「卯酉東海道」バージョンにおいてイントロを
取った音色にそっくりでですね、
検証の結果「実際にこの尺八なのかどうか、本当のところは分からないけれど
少なくとも代用としては充分使えるほど似ている」という結論に達したわけで
あります。
だもんで、こういう東方アレンジには積極的に使っていこうと。

実は、この曲のイントロの構成、すなわち「スローテンポ」+「尺八でメロディ」+
「後半でメロディにまとわりつくエレピの16分のシーケンス」というストラクチャーは、
まさにその「卯酉東海道」版「竹取飛翔」を基本的になぞったもの。
これは「パクリ」と言うより「狙った」と解釈して頂けると幸い。
もっとも、あれはエレピでなくアコピですし、この曲には他にUltraAnalogの
アルペジオシーケンスも入ってるから、完全にそのままじゃないんですけどね。


そしてオケヒットの後テンポアップ、三味線の8分シーケンスにシンベ。
まさに「攻撃的な和」な曲調になるわけですが...
ここ、身もフタもない言い方をすれば「超兄貴・究極無敵銀河最強男」の
「ダンシング観音」というか「愛・超兄貴」の「ヒートオブトムヤン」というか、
というより、オケヒットから三味線のシーケンスあたりの流れが
「ダンシング観音」にそっくりすぎて、自分でも吹くわけですが。

ネタを持ってきておいて偉そうな事言うのもなんですが、やっぱり
この手のサウンドって「攻撃的な和」を表現する上での「模範解答」だと
思うんですよね。
岩崎グレンラガン琢先生はこの頃から偉かったのだ。


三味線とドラムは、SONAR付属のCakewalk TTS-1。
もはや枯れた感じのある音源ですが、なかなかどうして、
捨てたもんじゃないですな。
特にこの三味線、こういうシーケンスパターンを組むとか、混ぜて
アタックを補強するとか、そういう用途にはいい感じだと思っています。
あと、ドラムなんですけど、響きの良く通る、いいスネアしてますよね。
地味にお気に入りです。

シンベはいつものUltraAnalogの「48dB」。定番です。

バックの音色は凝っています。
「シュワーッ」とフィルタースウィープするパッド。
これは我が家の新兵器、ローランドのSonicCellで鳴らしています。
なんだか良い感じにしわがれた音になってますが、これはなんと、
パッドをギターアンプシミュレータに通して(!)作った音なのです。
SONAR付属のCakewalk AmpSimでお手軽に。それにコーラスかけて
広げる。
まあ、パッドをアンプシミュに通すバカは世界で俺ぐらいだと思いますが、
これは実は自分としては意外とお気に入りのテク。
ローファイ感をあえて狙うようなシチューションで、ビットクラッシャーとはまた
ちょっと違った効果が欲しいなあ、なんて時に、このアンプシミュってのも
選択肢のひとつとして考えておいて損はないと思います。

もうひとつ白玉のヒューマンボイス。これは、適度に荒れた効果を狙って
ローランドU-110という、これまた渋い音源のクワイヤーを使っています。
カワイK1mでもよかったんだけど、今回は気分でこっち。

かすかに聞こえるアルペジオは、上述の通りUltraAnalog。

イントロ途中で右に入るディストーションギターは、これも初投入となる
コルグmicroXの「PowerChord Gtr」。
一音でパワーコードが鳴る便利音色ですが、これを何音か重ねています。
この音色、ミュートとかピックスクラッチまで入ってるんで、そんなのも
使ってます。本当に便利。

Aメロに入っても楽器編成はほぼそのまま。
尺八に重なるZUNペットは、前のエントリに書いた通り、ローランドの
World Collection"Latin"の「MariachiTp 2」2本重ね。
裏メロとかだと、このぐらいの濃さがちょうどいいですね。

元曲の発狂ピアノソロの部位は、フレーズそのままで、音色を琴系に
差し替えています。
SonicCellで、ハープと、エスニックなアジア系琴2本、計3本重ね。
これはうまくいった。

この辺で、ピアノジャンキーの方は「せっかくのピアノを差し替えやがって!
しねばいいのに!」とかお思いになってらっしゃるかも知れませんが、
その反応は俺の掌の上(笑)。
じらしてじらして、聞き手がピアノに飢えてきた頃に、改めてオリジナルの
ピアノソロ、しかも発狂付きのを用意してございます。
ピアノの音色はもちろん我が家のエース、MODARTT Pianoteq。
ver.3に上がって、新たに追加されたベヒシュタインを使いました。
高音のきらびやかさがたまりませんな。

途中、鼓とか「ぃよーっ!」っていうお囃子が入っていますが、これは
上記のエキパン「World」収録の「Kabuki Menu」。
こういう効果音が詰まったパッチです。
飛び道具として今回のように使うも良し、シーケンスパターンとして使うも良し。

あとは...そうそう。初っぱなの合戦の音。
あれは市販の効果音集CDからのサンプリングです。
本当はピアノソロのところにも合戦の音を入れたんですけど、うるさく
なりすぎたんでオミット。


ってとこですかね。


エフェクターは、上記以外には、チャンネルストリップにT-Racks、
リバーブにCSR。

DAWはSONAR1本。
今回は、FL Studioは使いませんでした。


以上、「天慶新皇 ~ Masakado Crisis」の舞台裏でした。
もう1曲は、また時間がある時に!

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