Home> 河合鮭缶の世迷言 > ZUNペットをいかに再現するか

ZUNペットをいかに再現するか

こんにちは。「けいおん!」を見たことのない河合鮭缶でございます。
深夜アニメは真マジンガーだけ見てます。いやそれもどうだろう。


さて、本日のお題は「ZUNペット」。
つまり、東方の曲に特徴的な、あのトランペットであります。

思えば、「東方紅魔郷」1面道中BGM「ほおずきみたいに紅い魂」で初めて
耳にして以来、このトランペットの音色は、東方の、と言うか神主様の曲の
象徴であるように俺は感じていました。
そしてそれは恐らく、全国の東方ファンの間で、ある程度共通する認識では
ないかと思いますが、いかがでしょうか。

上記の「ほおずきみたいに紅い魂」はじめ、「東方永夜抄」6面Aボス曲
「千年幻想郷~History of the Moon」、同Bボス曲「竹取飛翔~
Lunatic Princess」のように、メインメロディとしてど真ん中に持ってくる他にも、
同じく「東方永夜抄」1面ボス曲「蠢々秋月~Mooned Insect 」のように、
ピアノなどのメロディと絡めて裏メロとして、はたまた鋭いシンセブラスを
見せておいてから、さらにその後追いとしてこのトランペットでメロディを取る、
俺勝手呼称「二段トランペット」(例えば上記の「千年幻想郷~History of the
Moon」のサビや、「東方花映塚」小野塚小町のテーマ「彼岸帰航~Riverside
View」のサビで使われる技ですな)など、本当に様々なシチュエーションで
大活躍する、この音色。

「東方Project」という世界観、「幻想郷」という世界観を「再現」しようと思うならば
東方音屋としては避けては通れない音色であります(もっとも、別に「再現」する
必要はないわけで、そう考えれば、またジャンルによっては、まったくこの音色を
使わないという選択もあります。その辺は各音師様、各サークル様の裁量。
同人なんてのはそんなもんです)。

では、この音色を実際に使おうと思ったら、それを一体どこから手に入れれば
よいのだろうか。

ここからの話は長く、ちょっとgdgdになるので、一旦分けます。
下のボタンをクリックで、続きをどうぞ。

で、ZUNペットの音色はどうやって手に入れればいいのだろう、と言う話ですが。

一番いいのは、実際に神主様が使われている機材で、実際に神主様が使われている音色を使うこと。
めちゃめちゃ確実です。そのものなんだもん。

で、実際に神主様が使っているトランペット音色は、どんな機材のなんという音色なのか。
これには諸説あります。

最も有名なのが、ローランドSD-90/同80/同20に搭載されている「Romantic Tp」という音色である、と
いう説。
神主様はSD-90を使っていらっしゃって、それであのトランペットを出しているのだ、という。
俺もこの音色を聞いたことがありますが、確かにクリソツな音がします。信憑性のある説。

そしてもうひとつの説。これは、同じくローランドのエキスパンジョンボード「SR-JV80-18『World Collection
"Latin"』」に収録されている音色を使っている、という説。

エキスパンジョンボード、俗に「エキパン」と略しますが、これは、ローランドから発売されたシンセ・MIDI音源に
挿して使う用のオプションで、要するに、追加音色が入ったROMなわけです。
上記の「Latin」なら、いろいろとラテンっぽい音が入ってるわけ。
ちなみに、このSR-JV80シリーズは、同社のエキスパンジョンボードの第一世代。JV、XP、XV、JDといった
シリーズに対応するボードです。
その後、XVシリーズ(第一・第二世代の両方のボードが載る仕様)やFantom/S/Xシリーズ等に適合する
第二世代のボード「SRX」シリーズを経て、現在はFantom Gシリーズ、RD-700GXに適合する第三世代
「ARX」シリーズが最新。
なお、既存のシンセのオプション用に、SRXシリーズは未だに販売されています。
SR-JV80シリーズはさすがにディスコンであります。


で、実は、どうも、上記のSD-90の「Romantic Tp」は、この「Latin」ボードから取った音らしい、という噂なのです。
また、この説によると、神主様が、同社のベストセラー音源「JV-2080」に「Latin」ボードを載せて使っていた、と
いうのです。


もはや、何が真実で何が嘘なのか分かりません。(汗)
しかし、何はともあれ、俺は、この2つ目の説を信じたわけです。

まず、ヤフオクでJV-2080を落札。
以前にも書いたことがあるかと思いますが、これが我が家に届くまでに実に17日間掛かりまして、てっきり
詐欺に遭ったと絶望しておりました。届いたときは嬉しかったなあ。
しかる後に、件のラテンボードも落札。いや正確には、それと全く同一の性能を持ち、音源内部でもSR-JV80-18として
認識される、販促キャンペーン用に限定生産されたボードであります。
基盤裏面に、勘亭流っぽいフォントで「夏だ!ラテンだ!」とプリントされたシロモノ。粋というかなんというか。(笑)

実際に音を出してみると、あのトランペットに似た音はいくつか入っているのですが、その中でも、「Mariachi Tp 2」と
いう音色がよく似ていると感じました。まさに「あの音」。
SDシリーズと同じ「Romantic Tp」という名前の音色もありますが、こちらは、あまりZUNペットには似ていないと感じました。

だもんで、我が家では、神主様のトランペットは、SR-JV80-18(正確には互換ボード)の「Mariachi Tp 2」を
使うことにしよう、ということになりました。


さて。
上記の通り、この「Latin」ボードは既にディスコン。そしてそれを載せるべきシンセ・音源も、
現行製品には、このボードに対応したものはありません。
また、上記のSDシリーズのうち、SD-90、80は、これまた既に生産が終了しています。
これらを手に入れるには、リサイクル屋を地道に回るったり、ヤフオクを見張るなど、中古での
入手に頼るしかないのが現状です。
ただ、幸いなことに、中古市場におけるタマ数は決して少なくありません。入手するのは決して
難しくないでしょう。

一方、中古はイヤだ! とおっしゃる方は、SD-20が現行機種ですので、これを入手するのは
ひとつの手です。
ネットの安いところで3万円台前半ぐらいかな。


ここまでは、俺が自分の耳で聞いて確認した、いわば「俺が裏を取った」手。
ここからは「俺には全く確証の取れていない」手です。つまりは噂のレベル。
くれぐれも、実行は自己責任でお願いします。

実は、上でご紹介したSR-JV80-18と全く同じ波形を積んだ、第二世代の「SRX」エキパンが
存在するのです。

SRX-09「World Collection」がそれ。これには、上記のラテンの他に、インド・中国など、
アジア系の音色を集めたSR-JV80-14「World Collection"Asia"」、また、総合的に民族楽器が
入った、SR-JV80-05「World」の波形も全部網羅されています。
尺八や歌舞伎のお囃子など、日本系もあるので、和を主体とする東方の曲とは相性もいい。
まさにお得なボードであります。

そして、上述の通り、ローランドの現行機種で、このSRXボードに対応した機種は未だに多い。
音源だとFantom XR、SonicCell。シンセだとJUNO-G、JUNO-STAGE、ステージピアノだと
RD-700GXと言ったあたりが、現行機種でこのボードに対応しています。
過去の機種では、上記の通り、XVシリーズやFantom/S/Xシリーズ、またステージピアノの
RD-700SX、コンボオルガンVR-660"V-Combo"あたりが対応しています。

これらのユーザーの方、あるいは購入の予定がある方は、ボードの方もチェックしてみると
良いでしょう。


ただし!
要注意です。
重要なので、良くお読み下さい。

このボードは、SR-JV80-18のすべての「波形」を受け継いでいますが、すべての「音色」を
受け継いでいるわけではありません。
例えば、上記の「Mariachi Tp 2」という音色は、このボードには無いのです。

代わりに、「Mariachi Trps」という音色が入っていますが、これは、Web上のデモで聞く限りは、
「Mariachi Tp 2」に結構似た感じの音が出ます。
ただ、あくまでデモで聞いただけなんで、何ともその辺は断定しかねます。
もし、このエントリを元にSRX-09を導入されて、その結果「全然似てないだろ!」なんてことに
なっても河合鮭缶および当サークルは一切の責任を取れません。
くれぐれも自己責任よ。

あと、人柱になって下さる方は、結果を教えて下さい。(爆)

Index of all entries

Return to page top